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南海100駅自慢 愛STORY

初辰まいりで届けたい、「すみよっさん」への感謝の想い。

  • 「始終発達」を願う初辰まいり
    住𠮷大社近くにある老舗レストラン「洋食屋 やろく」。この店の3代目、多田喜景さん(57歳)はすみよっさんに特別なご縁を感じ、毎月参拝を続けています。
    元々、住𠮷大社には「初辰まいり」という月初めの辰の日に、境内にある4つの末社を巡る独特の参拝方法があり、それを48回続けると「四十八辰」、つまり「始終発達」で満願成就を果たします。
    多田さんは、この縁起のいい初辰の日に合わせて、店の名物メニューである「玉子コロッケ」を奉納。数年前からは、初辰まいりの参拝の証となる「招福猫」も集め始めて、今や81体までになりました。

    「招福猫」は左手挙げが「人招き」、右手挙げが「お金招き」のご利益があるとされています。小猫を48体集めると、中猫1体に交換。続けてもう48体集めると、大猫1体に交換。大猫を対で集めると晴れて大願成就に。

  • 在りし日の「洋食屋 やろく」初代店主の善松さんと、2代目の善一さん。代々、ご家族で店を営んでいて、現在は多田さんの息子である吉孝さんが、4代目として店の営業に加わり、修行の真っ最中です。

    住𠮷大社のお膝元で、80年以上
    「洋食屋 やろく」が創業したのは、洋食がまだもの珍しかった1935年。以来80年以上も、場所を変えることなく営業を続けてきました。多田さんが17歳のとき、2代目であった父親が突然倒れ、心の準備もできないまま店を継ぐことに。「元々は大学進学をめざしていました。調理の知識も何もなくて。親戚の店に修行にいかせてもらい、どうにかコロッケのレシピを教えてもらいました」試行錯誤して甦らせた伝統の味。一時は客足が減ることもありましたが、常連さんからいただくアドバイスを大切にしながら、デパートの催事場で地道にPRを続け、だんだんと店を盛り返しました。
    「住𠮷大社のお膝元だったから、この店を続けてこられたんです」と多田さん。昔から、参拝帰りに店に寄ってくれる常連さんが多いのはもちろん、住𠮷祭りのときには、獅子舞が店の前で特別にお払いをしてくれます。また、4代目である吉孝さんの結婚相手も、実は住𠮷大社で事務職をされていた方。80年以上続く、まさに切っても切れない関係です。
  • コロッケに、ありがとうを込めて
    多田さんが仕事の仕込みに入るのは、毎日深夜2時から。どれだけ忙しくても、お参りを欠かしたことはありません。「玉子コロッケは、この店にとって大切なメニュー。それを届けることで、昔からお世話になっているすみよっさんに恩返しがしたいんです。すみよっさんとのご縁を大切にすることは、お客さまとのご縁を大切にすることでもあるから」
    今日も想いを込めてコロッケを揚げる多田さん。その真剣なまなざしを、店内に飾られた81体の招福猫たちがやさしく見守っています。

    多田さんが大切に守り続けてきた「玉子コロッケ」。普通のジャガイモコロッケにはない、クリーミーでフワフワした食感が人気のヒミツ。持ち帰り専門店も、店のすぐそばにあります。※本店と持ち帰り店のコロッケは、内容が異なります。

撮影を終えて

撮影当日、背景となった初辰まいりメインのお社「楠珺社」は、修学旅行らしき団体の学生さんや、インバウンドで観光に訪れている外国人の方で大にぎわい。そんな現場に、コック姿で登場した多田さん(笑)少しはにかみながらも、素敵な笑顔をカメラに向けてくださいました。
また、お店での撮影では一転、真剣な表情で名物メニューの「玉子コロッケ」を作っていただくことに。繊細かつ丁寧な手さばきに、さすが!プロのこだわりを感じました。
かと思えば、取材・撮影が終わった途端、「実はカメラ好きなんですよ」と店の奥からゴソゴソと、ご自身が所有するヴィンテージ・カメラをうれしそうに持ってこられる一幕も。とても綺麗な状態で保存されていて、制作スタッフのカメラマンも驚いていました。ご縁だけでなく、ものも大切にする多田さんの人柄を垣間見ることができました。

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